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疾患の解説

生前COPDを疑い急死した犬の剖検例

近藤絵里子(品川WAFどうぶつ病院)

発表の要旨

症例はポメラニアン、避妊雌で、12歳6ヶ月齢時より呼気性努力呼吸、吸気時ファインクラックルが観察されるようになった。重度喫煙家庭のため、受動喫煙に関連する慢性閉塞性肺疾患を疑い、内科管理を行なってきた。本症例の基礎疾患として僧帽弁粘液腫様変性 ACVIM stage B2、心拡大による主気管支の圧迫、咽頭閉塞症候群ステージII が挙げられる。およそ15ヶ月にわたる内科治療への反応は良好であったが、13歳8ヶ月齢時、ペットホテル利用中に急性の呼吸困難を発症した。誤嚥性肺炎と臨床診断し、抗菌薬、白血球遊走阻害薬、酸素投与を実施したが、第6病日死亡した。剖検肺は肺線維化・肺胞上皮の立方上皮化生と診断され、生前の臨床診断と全く異なるものであった。本例の臨床徴候と肺の組織診断の関連性、生前実施すべきだった検査とそのタイミング、急性期の診断と治療、死亡原因について相談したい。