小児科(パピー・キトン)
子犬をお家に迎えたら
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新しい環境への適応方法
- 子犬を迎える準備として、必要な用品(ベッド、食器、トイレトレーニング用マット、おもちゃなど)を揃えましょう。また、子犬が安心して過ごせる静かな場所を用意することも大切です。
- 新しい家族との接触は、ゆっくりと無理なく進めましょう。急に抱き上げたり、大きな声を出さないように注意してください。
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家族と良好な関係を築くために
- 子犬が新しい家に慣れるまでの間、適切な社会化を進めることが重要です。家族全員が落ち着いて接し、優しく撫でたり、遊んだりすることで信頼関係を築きます。
- 無駄吠えや問題行動を防ぐために、基本的なしつけを始めましょう。トレーニングは短時間で楽しく行い、成功したら褒めることが大切です。
子犬の予防と健康管理
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仔犬の混合ワクチン接種
子犬には様々な病気から守るために、複数回の混合ワクチン接種が必要です。混合ワクチンは、複数の感染症に対する免疫を一度に付与するもので、子犬の健康を守るための重要なステップです。
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初回接種のタイミング
通常、初回接種は6〜8週齢で行います。この時期に接種することで、母乳による免疫が低下する時期に備え、子犬の免疫力を高めます。
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追加接種のスケジュール
初回接種後は、数週間おきに追加接種を行います。具体的には、初回接種から3〜4週間後に2回目、さらに3〜4週間後に3回目の接種を行うことが一般的です。最終的には、生後16週齢頃までに全ての接種が完了するように計画します。
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接種後の注意事項
ワクチン接種後は、子犬の体調の変化に注意が必要です。接種部位の腫れや痛み、元気のなさ、食欲不振などが見られる場合は、すぐに当院に連絡してください。また、接種後1〜2日間は過度な運動や外出を控えるようにしましょう。
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フィラリア予防
フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫による心臓病で、予防が非常に重要です。予防薬は月に一度の投薬が一般的で、蚊が発生する季節に合わせて投与します。予防薬には内服薬、スポットオンタイプ、注射タイプがありますので、獣医師と相談して最適な方法を選びましょう。
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ノミ・ダニ予防
ノミやダニは皮膚病や血液病、感染症を引き起こす可能性があります。寄生虫から子犬を守るためには、定期的な予防が必要です。予防薬はスポットオンタイプや内服薬があり、月に一度の投与が一般的です。ノミやダニの活動が活発になる春から秋にかけて特に注意が必要です。
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狂犬病予防
狂犬病は致死率が高く、法律で予防接種が義務付けられている病気です。初回接種は生後91日以降に行い、その後は年に一度の追加接種が必要です。狂犬病ワクチン接種は法律で定められた義務ですので、必ず守るようにしてください。
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混合ワクチン接種
混合ワクチンはジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザなど、複数の感染症から子犬を守ります。初回接種後の追加接種と年に一度のブースター接種を継続することが重要です。獣医師と相談し、適切なスケジュールで接種と抗体検査を行いましょう。
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乳歯遺残について
- 子犬の乳歯が永久歯に生え変わる時期には、乳歯遺残が見られることがあります。乳歯遺残は、乳歯が抜けずに残る状態で、放置すると歯列不正や歯周病の原因となります。特に犬種によっては乳歯遺残が発生しやすい場合があります。
- 乳歯遺残が見られた場合は、早めに動物病院で相談し、必要なら抜歯を行うことが推奨されます。乳歯と永久歯が同時に生えている場合、永久歯の正常な成長を妨げることがあるため、適切な処置が必要です。
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来院時期 して頂きたいこと 注意点 生後2か月 - 1回目の混合ワクチン接種
- 身体検査
- 社会化相談
生後6-8週に1回目のワクチンを接種します。身体検査や検便も行います。生後12週までの社会化期について相談します。 生後3か月 2回目の混合ワクチン接種 1回目の混合ワクチンから4週後に2回目の接種を行います。 生後4か月 - 3回目の混合ワクチン接種
- ノミダニ予防
- フィラリア予防
生後16週を過ぎてから3回目のワクチンを接種します。この頃からノミダニ対策とフィラリア予防を始めます。 生後4~5か月 - 狂犬病予防注射
- 歯科検診
法律により登録と狂犬病予防注射が義務付けられています。早ければ永久犬歯が生え始める時期ですので、乳歯からの交換が順調か診察します。 生後6~7か月 - 混合ワクチン接種(必要な場合)
すでに複数回接種している場合は、次回の接種は必要ないかもしれませんので、獣医師に確認してください。 - 歯科検診
生後半年での混合ワクチン接種を推奨しています。この時期までに永久犬歯が生えてくることが多いです。乳歯から永久歯への交換が順調でない場合は、不正咬合防止のため抜歯を勧めます。生後7か月になっても乳歯が残っている場合、診察を受けましょう。また、この時期までに永久歯が生え揃うことが多いです。埋伏歯がある場合はレントゲン検査を行います。 生後5~か月以降 避妊・去勢手術
避妊・去勢手術繁殖を望まない場合、生殖器系の病気予防のため避妊去勢手術をお勧めします。ご家族でしっかり話し合って決めてください。 -
年1回の健康診断
早期発見と予防の重要性
- 愛犬の健康管理には、定期的な健康診断が欠かせません。健康診断では、体重や体温、歯や耳の状態、内臓の機能などを総合的にチェックします。また、子犬の成長に伴う健康問題や予防のスケジュールも確認します。
- 早期に健康問題を発見し、適切な対策を講じることで、病気の予防や治療がスムーズに進みます。年1回の健康診断を受けることで、子犬の健康状態を常に把握し、最適なケアを提供することができます。
子猫をお家に迎えたら

安全で安心できる環境の整備
- 子猫を迎える前に、安全で快適な環境を整えましょう。具体的には、ベッド、トイレ、食器、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどを準備します。特にトイレの場所は静かで落ち着ける場所に設置しましょう。
- 新しい環境に慣れるまでの間、静かで落ち着いた場所を提供し、無理なく慣れさせていくことが大切です。初めての場所に慣れるまで、猫が安全に探索できるように配慮しましょう。
子猫の予防と健康管理
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子猫の混合ワクチン接種
- 子猫には、いくつかの重要なワクチン接種が必要です。初回接種は通常6〜8週齢で始まり、その後は数週間おきに追加接種を行います。混合ワクチンは、猫汎白血球減少症、猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症などの主要な病気を予防します。
- ワクチン接種後は、体調の変化に注意し、接種部位の腫れや痛み、元気のなさなどが見られた場合は、すぐに当院に連絡してください。また、接種後1〜2日間は過度な運動や外出、全身シャンプーを控えるようにしましょう。
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3大予防プログラムの継続
- 子猫の健康を守るために、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、混合ワクチン接種の3つの予防を継続的に行いましょう。フィラリア予防は、蚊を媒介する寄生虫による心臓病を防ぎます。ノミ・ダニ予防は、皮膚病や感染症を予防します。
- 混合ワクチン接種は各種感染症から子猫を守ります。それぞれの予防方法やスケジュールについては、獣医師に相談して適切に実施してください。
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室内飼育の推奨
- 子猫の健康と安全を守るために、室内飼育を推奨します。外出時には交通事故や他の動物との接触によるケガ、寄生虫や感染症のリスクが高まります。特に交通事故や高所からの落下など、物理的な危険が大きいです。
- 室内飼育を行うことで、これらのリスクを大幅に減少させ、子猫が健康で安全に過ごせる環境を提供できます。室内でも十分な運動や遊びを提供し、子猫がストレスを感じないようにしましょう。
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来院時期 して頂きたいこと 注意点 生後2か月 - 1回目の混合ワクチン接種
- 検便・身体検査
- 外部寄生虫・内部寄生虫の駆除
生後6-8週で1回目の混合ワクチンを接種します。当院では一般的に3種混合ワクチンを接種いたします。 生後3か月 - 2回目の混合ワクチン接種
- ノミ・ダニ予防
家の外に行く場合は、草むらや茂みに入る可能性があるため、ノミ・ダニの予防が必要です。また、外出に限らず、室内であってもフィラリア予防を忘れずに行いましょう。 生後4か月 3回目の混合ワクチン接種 生後16週齢を過ぎたら3回目の混合ワクチンを接種します。 生後5~か月以降 - 避妊、去勢手術
- 体重測定
家族で十分に話し合ってください。繁殖を望まない場合は、生後5か月以降に早めの去勢・避妊手術を提案します。