03-6431-9222
電話受付
10:00~20:30
初診の方へ

MENU

WEB予約・お問い合わせWEB予約・お問い合わせ

診療時間
10:00~13:00
16:30~21:00

※受付は午前は12:30まで、午後は20:30までです。

夜間・時間外の診療についてはこちら

時間外・予約外料金についてはこちら

※電話受付:10:00~20:30

疾患の解説

猫の特発性肺線維症(犬・猫の呼吸器勉強会での症例発表)

研究班報告(FDLD班)  

座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)

猫の特発性肺線維症に関する文献レビュー -それは果たしてIPFなのか- (45分)

近藤絵里子(品川WAFどうぶつ病院)

発表の要旨

猫の特発性肺線維症をキーワードとして検索し、今回10文献が調査対象となりレビューを行った。その結果、いまだコンセンサスの得られた見解は見出せず、さらに人のIPFの定義に照らすと、猫では臨床像が一致しなかった。これは猫のIPF様疾患が、病理像に重点をおいて定義づけされたためと思われる。近年、獣医学においてIPFという語の適用は再検討されており、今回、その点について考察した。ヒト医学では、特発性肺線維症を含む間質性肺疾患の体系は、臨床、病理、画像の情報を長年積み上げてきた結果で成り立っている。猫の間質性肺疾患についても、臨床、病理、画像情報をバランスよく蓄積したうえで分類や特徴付けが必要で、そうすればより合理的に猫の病態を把握でき、適切な治療法を見出すことができるかもしれない。