鍼灸治療外来
犬と猫の東洋医学診療・鍼灸治療について
東洋医学が適応になる疾患と診療内容
◆治療対象動物:犬、猫
◆東洋医学が適応になる疾患
人の医療では、神経痛、関節炎などの神経・運動器疾患だけではなく、呼吸器系疾患、消化器系疾患、婦人科系疾患などたくさんの疾患に鍼治療の効果が認められるといわれています(WHO)。
動物でも東洋医学の理論や治療法は同じように行われています。
東洋医学の診断・治療は西洋医学(現代医療)とは全く違うアプローチで、体のバランスを整えて様々な症状を改善・緩和し、生活の質(Quality of Life)を高めるのが目標となります。
特に、後足の弱りなど加齢に伴う様々なトラブルや、下痢をしやすいなど体質だからしかたがないと諦めていた不調、慢性的な病気に伴う不快な症状の緩和などに役立つ事が期待できます。
また東洋医学は、「冷え」「のぼせ」のような、いわゆる「未病」と言われる、検査の数値には出ないけれど不快と感じている症状や、いつもと様子が違う?調子が悪そうだな?と感じる時など、西洋医学の治療対象にならない場合でも診断・治療ができるのが特徴です。
鍼灸治療は西洋医学と平行して行う事ができます。西洋医学の診断・治療なしに鍼灸治療のみで病気を治そうとするのは危険ですので、当院の患者様が治療対象になります。
*発熱性疾患、血液凝固に関わる疾患などでは鍼灸治療ができないこともあります。
詳しくはお問い合わせください。

◆東洋医学診療の内容
東洋医学の理論(気血水、陰陽、五行など)に基づいてワンちゃんネコちゃんを診察し、マッサージ、鍼、灸、指圧などの治療と食事や生活習慣の改善などのアドバイスを行います。
現在の状態だけではなく、普段のお家での様子や、今までかかった病気、性格、運動、食事なども診断の参考にしますので、初回は時間をかけて飼い主様にお話をお伺いします。
鍼治療では、注射針に比べてかなり細い鍼を使用しますので、ほとんどのワンちゃんネコちゃんは痛がりません。気持ちが良くなってそのまま寝てしまう子もいます。
ただ、恐怖心・警戒心が強い子や、攻撃性がある子に関しては鍼を刺さない治療を行います。
症状にもよりますが、鍼を刺している間(約20分)はワンちゃんネコちゃんにじっとしていてもらう必要があります。その間、ご褒美などを使う事も可能ですのでご相談ください。
治療を行いながら、お家でのケア(マッサージや指圧)の方法や食事のアドバイスも行います(治療費に含む)。
ご相談、ご質問などはいつでもなさってください。