1.免疫療法の種類
免疫療法には、特異的免疫療法と非特異的免疫療法というものがあります。
特異的免疫療法
正常細胞に影響なく、がんにターゲットを絞って攻撃をする免疫療法を「特異的免疫療法」といいます。
がんを狙い撃ちすることで、攻撃力の高い免疫反応が期待できます。
非特異的免疫療法
ターゲットを絞らずに体全体の免疫を活性化たかめる免疫療法を「非特異的免疫療法」といいます。
攻撃力は高くありませんが、免疫力を全体的に高めることが出来ます。
身体への負担が少なく副作用も少ない治療法です。
2.当院の免疫療法メニュー
(1)活性化リンパ球(CAT)療法
活性化リンパ球療法(CAT)は、「非特異的免疫療法」の一種です。
犬猫の血液からリンパ球を分離し、体外で大量に増やし活性化してから、ふたたび体に戻しがんを治療しようとするものです。
1回の治療スケジュールは次のようになります。
STEP1:治療相談
病状や治療経過などについて詳しくお聞きします。
免疫療法についてのご説明をさせていただきます。
STEP2:診察・検査
STEP3:採血
採血する量は12mlほどです。
午前中にお連れ頂き、お預かりしての処置になります。お迎えは夕方以降になります。
STEP4:培養
STEP5:点滴注入
1時間ほどかけて、ゆっくりと点滴していきます。
2週間おきの治療の場合では、次回分の採決を行います。
午前中にお連れ頂き、お預かりしての処置になります。お迎えは夕方以降になります。
上記のスケジュールが1回の治療スケジュールになります。
活性化リンパ球(CAT)療法の料金
●1回あたりの治療料金:60,000円(税別)
※当院で初めての受診の場合は、初診料1,500円が別途かかります。
(2)樹状細胞ー活性化リンパ球(DC-CAT)療法
樹状細胞療法(DC療法)は、「特異的免疫療法」の一種です。
樹状細胞は、体の免疫細胞の中で「司令官」の役割をする細胞です。
がんの一部を取り込み、敵の情報を「兵隊」の役割をする免疫細胞に教えて攻撃させる役割を担っています。
樹状細胞療法は免疫細胞にがんを認識させやすくすることで、がんにターゲットを絞って攻撃を加えることが期待されています。
1回の治療スケジュールは、基本的にはCAT療法のスケジュールと一緒になります。
治療相談、診察・検査、採血、樹状細胞を培養、2週間後に増やした樹状細胞を注入します。
樹状細胞ー活性化リンパ球(DC-CAT)療法は、樹状細胞療法(DC療法)と活性化リンパ球療法(CAT療法)の利点を合わせた療法です。療法を投与できますので、がんへの攻撃力をより高めることができます。
樹状細胞ー活性化リンパ球(DC-CAT)療法の料金
樹状細胞療法(DC療法)+活性化リンパ球療法(CAT療法)
●1回あたりの治療料金:80,000円(税別)
※当院で初めての受診の場合は、初診料1,500円が別途かかります。