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疾患の解説

犬の歯石取りで麻酔が怖い理由とは?必要性とリスクを正しく理解する

「犬の歯石取りって、全身麻酔が必要なんですか?」
「麻酔が怖くて踏み切れない…」
「もし目が覚めなかったらどうしよう」

このような不安から、歯石取りをためらっている飼い主さまは少なくありません。

麻酔に対する“漠然とした怖さ”はとても自然な感情です。
しかし一方で、歯周病を放置するリスクもあります。

この記事では、犬の歯石取りで麻酔が必要な理由、麻酔のリスクと安全対策、そして歯石除去の必要性について分かりやすく解説します。
正しく知ることで、納得して判断できる材料になるはずです。

なぜ歯石取りに麻酔が必要なの?

まず大前提として、犬の歯石取りは“見えている部分を削るだけ”ではありません。

歯周病の本当の問題は、

・歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)

・歯根部分

にあります。

これらの処置には、

✔ 痛みを伴う

✔ 超音波スケーラーを使用する

✔ 口を長時間開ける必要がある

といった理由から、全身麻酔が必要になります。

無麻酔で表面だけを削る処置は、一時的に見た目がきれいになるだけで、根本的な歯周病治療にはなりません。

麻酔が怖いと感じる理由

麻酔に対する不安の多くは、以下のようなものです。

・目が覚めないのではないか

・高齢だから心配

・持病がある

・インターネットで怖い話を見た

全身麻酔には確かにリスクがあります。

論文での報告でも、健康な犬における麻酔関連死亡率は非常に低いものの、ゼロではありません。

だからこそ、不安を抱くのは自然なことです。

麻酔のリスクはどのくらい?

健康な若齢犬の場合、麻酔リスクは比較的低いとされています。

しかし、

・高齢犬

・心臓病

・腎臓病

・呼吸器疾患

がある場合はリスクが上がる可能性があります。

そのため、歯石取り前には

✔ 血液検査

✔ レントゲン検査

✔ 心臓評価

などを行い、安全性を確認します。

麻酔の安全対策とは?

現在の動物医療では、麻酔中に

・心拍数

・血圧

・呼吸

・酸素飽和度

・体温

をモニターしながら管理します。

麻酔薬も昔に比べて安全性の高いものが使用されています。

それでも「絶対に安全」と言い切ることはできません。

だからこそ、事前検査とモニタリングが重要になります。

歯周病を放置するリスク

麻酔が怖いからといって歯石取りを避け続けると、

・歯周病の進行

・歯のぐらつき

・口臭悪化

・膿の貯留

・顎骨の炎症

が起こることがあります。

さらに、歯周病菌が血流に乗って、

・心臓

・腎臓

・肝臓

へ影響を与える可能性も指摘されています。

つまり、「麻酔のリスク」と「歯周病のリスク」を比較して考える必要があります。

大規模カルテ解析では、1年に一度麻酔下での歯科処置を受けた犬は死亡リスクが約18%低いと報告されています。

ただしこれは因果関係を証明したものではなく、背景要因の影響も考慮する必要があります。

それでも歯周病が全身に影響する可能性を踏まえると、定期的な歯科介入は健康寿命に寄与する重要な要素と考えられます。

高齢犬は歯石取りできない?

年齢だけで判断することはありません。

大切なのは、

✔ 年齢

✔ 全身状態

✔ 持病の有無

✔ 検査結果

を総合的に評価することです。

シニア犬でも、状態が安定していれば麻酔可能な場合もあります。

逆に、若くても基礎疾患があれば慎重な判断が必要です。

無麻酔歯石取りという選択肢は?

無麻酔で表面だけを削る方法もありますが、

・歯周ポケットの処置ができない

・痛みを伴う処置が困難

・動いてしまうリスク

といった限界があります。

見た目の改善はできますが、歯周病治療としては不十分なことが多いです。

 不安を減らすためにできること

✔ 事前検査の内容を確認する

✔ 麻酔方法を説明してもらう

✔ リスクを具体的に聞く

✔ 不安を率直に伝える

不安を抱えたまま進めるのではなく、納得したうえで判断することが大切です。

まとめ

犬の歯石取りに麻酔が必要なのは、

✔ 痛みを伴う処置だから

✔ 歯周ポケットまで治療するため

✔ 安全に処置を行うため

です。

麻酔にはリスクがありますが、歯周病を放置するリスクもあります。

大切なのは、「怖いから避ける」ではなく、「正しく理解して判断する」ことです。

歯石取りや麻酔について不安がある場合は、品川WAFどうぶつ病院へご相談ください。